僕の不倫

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2005･10

「結婚する前に会いたかった」
彼女が口にする言葉。

僕もそう思うよ。
今のように、手を繋ぐだけで辺りに神経尖らせたり
終電の時刻を気にして抱き合ったりすることなく

会いたいときにあって
話したいときに話して
抱き合いたいときに抱き合って。

でもね、結婚してなければ
きっと君に出会うことは無かったと思う。
であったとしても
こうやって君を抱きしめることは
無かったと思う。

だから。コレでいいんだ。
出会えて、お互い必要だと思えて。
それでいいんだ。

どんどん欲張りになってる。
彼女はそんなことをよく言うようになった。
自分からセックスを求めること。
自分から愛撫を要求すること。
指を、舌を、性器を求めてしまうことに
戸惑いがあるのかもしれない。

そんなことを「欲張り」といって悩むことが愛おしい。
僕は触れたくて、舐めたくて、彼女が快楽におぼれる姿が見たくて
だから欲張りなんかじゃないんだよ。
もっと求めて、もっと欲張っていいんだよ。

彼女はすごくうれしそうな顔をしてくれた。

---

なかなか会えない日が続いている。
毎日のメールのやり取りが濃厚になってきて、それはそれで楽しい。
裸を撮らせたり、妄想をさせたり･･･

出会ったばかりの頃はそんなコトをする人ではなかったのに。
ドコで変わっていったんだろう。
「僕のせいだ」と彼女は言うけど･･･
僕は好きだから、彼女に求めて
彼女はそれに答えてくれて。

そのやり取りの中で、彼女の中に何かが芽生えたんだろう。

次に会えそうなのは再来週。
会えない時間こそ、彼女を変えていくじゃないか。
そんな気がする。

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2005.09